IFK_poke’s diary

アローラ地方の住人のポケモン日記

【VGC2023-E】覧古考新エレキウーラ

アローラ!ガーベラです。
本記事では、私が8月頃からずっと擦っているレジエレキ+ウーラオスを軸とした構築を簡単に紹介していきます。特に耐久調整に関しては自信のあるものも多くあるので、少しでも参考にして頂ければと思います。
また、今回記事および構築に対してのフィードバックを目的として、試験的に評価アンケートを導入しましたので、よろしければご協力をお願いします。

サムネイル用構築画像
レンタルチーム

構築概要

本構築は、オーロンゲやランドロスの素早さ操作や火力デバフによって縛り関係を逆転し、攻撃力の高いウーラオスやレジエレキを通すという、シンプルな構造です。
特に追い風構築に対しては、オーロンゲの猫騙しや電磁波によってレジエレキが縛られずに攻撃を通せる状況を作ってしまえば勝ちなので、かなり有利に戦うことができます。
また豊富な交代技やサンダープリズンによって有利な盤面を形成・維持しやすく、幅広い相手に対応して戦える構築となっています。

個別解説

ウーラオス(一撃の型)


特性:ふかしのこぶし
持ち物:くろいメガネ
テラスタイプ:どく
性格:いじっぱり
実数値:205-171-121-×-87-139
努力値:236-44-4-0-52-172
技構成:あんこくきょうだ/ドレインパンチ/ふいうち/みきり

調整

HB:A204カイリューのこだわり鉢巻つばめがえしを確定耐え
HD:C177トルネロスのこがらしあらし(ダブルダメージ)を確定耐え
S:味方のオーガポン+1(ランク-1最速テツノツツミ+2)

本構築の軸となるアタッカーです。一撃の型で採用した理由は、タイプ的に通りが良く、また天候に依らず安定して高い攻撃力を発揮できるためです(連撃の型は日本晴れトルネロスが非常に厄介です)。
気合いのタスキを持たせてASに振り切ると素早さブーストしたハバタクカミを電磁波込みで抜けるようになるのですが、序盤のハバタクカミにはオーロンゲのソウルクラッシュと捨て台詞によって交代を促すため、特にそこで無茶する必要はないと考え純粋に単体性能の高いこちらの型を使用しています。
テラスタイプはレギュレーションDではハバタクカミ+イーユイを意識した炎タイプを使用していましたが、レギュレーションEでは井戸オーガポンの前でテラスタルを切りにくいことが弱く感じたため、フェアリー耐性を持ちかつテツノカイナにも弱くならない毒タイプにしています。
素早さを自分のオーガポンより高く設定しているのは、HPの十分に削れた相手の井戸オーガポンのこの指とまれに対して、暗黒強打で相手のオーガポンを倒しながら隣のポケモンに自分のオーガポンがツタ棍棒をできる状況を想定しているためです。

レジエレキ


特性:トランジスタ
持ち物:こだわりメガネ
テラスタイプ:ゴースト
性格:おくびょう
実数値:173-×-81-125-93-251
努力値:140-0-84-36-180-68
技構成:10まんボルト/サンダープリズン/エレキネット/ボルトチェンジ

調整

HB:A182ウーラオス(一撃)のあんこくきょうだを確定耐え、A172パオジアンの命の珠ふいうちを確定耐え
HD:C200ヒードランのだいちのちからを15/16で耐え
S:最速スカーフ100族(イーユイ)+1

構築概要の通り、追い風キラーのポケモンです。現環境で最も人気な電気タイプであるテツノカイナはトルネロスや水ウーラオスに対して微妙に強くもない点が不満だったため、昔ながらの高速高火力電気アタッカーを求めてこちらの採用に至りました。
ガラル時代からお馴染みの、エレキネットをしながらウーラオスやオーガポンの攻撃を通す動きは相変わらず強力です。また、こちらのウーラオスやオーガポンに対する相手のランドロスの飛行テラスタルを強く牽制できる点でも非常に相性が良かったです。
サンダープリズンは、当初あまり使用するつもりではなかったのですが、拘束と定数ダメージの削りを利用した戦略を立てやすく、現在では積極的に使用しています。
耐久調整は、このポケモンが相手のフェアリーテラスタルヒードランに対する数少ないダメージ源でもあることを意識して作成していましたが、最近では意地パオジアンの増加によって耐えるつもりの命の珠不意打ちで倒されて負けのような場面も増えているので、調整先をこちらに変更するか検討中です。

ランドロス(霊獣フォルム)


特性:いかく
持ち物:こだわりスカーフ
テラスタイプ:ひこう
性格:ようき
実数値:179-178-111-112-109-153
努力値:116-100-4-0-68-220
技構成:じだんだ/がんせきふうじ/テラバースト/とんぼがえり

調整

HB:A211ガチグマのランク-1根性からげんき(140)を確定耐え
HD:C205ハバタクカミのこだわり眼鏡ムーンフォースを確定耐え
S:準速スカーフ100族(イーユイ)+1、ランク+1最速セグレイブ+1

安心と信頼のスカーフランドロスです。相手のテツノカイナとランドロスに威嚇を入れるのが主な仕事です。特にオーロンゲとの相性は良く、捨て台詞の交代先にするだけで先制して攻撃を2段階も下げることができるのはとても偉いです。
岩石封じは、相手の竈オーガポンやランドロス、ハバタクカミ等にこちらのウーラオスやオーガポンの攻撃を通すために使用します。怯みチャレンジしかできない岩雪崩よりよっぽど有用な技です。

ヒードラン


特性:もらいび
持ち物:オボンのみ
テラスタイプ:くさ
性格:ひかえめ
実数値:197-×-135-167-135-112
努力値:244-0-68-12-68-116
技構成:ねっぷう/ラスターカノン/だいちのちから/まもる

調整

HB:テラスタル時A172パオジアンの災いの剣下つららおとしを確定耐え、A200連撃ウーラオスのすいりゅうれんだをオボンのみ回復込みで確定耐え(B130~で十分)
HD:C176テツノツツミのハイドロポンプを確定耐え、C167レジドラゴの大地の力を確定耐え
S:ランク-1最速100族(イーユイ)+1

オーロンゲの捨てゼリフの安全な交代先であり、序盤のハバタクカミに対するストッパーと熱風による雑な削りを担当します。このポケモンの耐久調整は物理・特殊両面の調整先のどちらも有効にはたらく場面が多く、安定した行動が可能です。
レギュレーションDでは主に連撃ウーラオスへの打点として草テラバーストを採用していましたが、草打点として扱いやすいオーガポンの加入と、環境にフェアリーテラスタルをするポケモン(主にヒードラン)が増加したこと踏まえて、最終的にはラスターカノンで使用しました。この技構成のヒードランはテラスタイプをフェアリーにすることが多いかと思いますが、ヒードランミラーでテラスタルを切り合った時に強く、各種オーガポンへの耐性も安定している草タイプのままで使用しています。

オーロンゲ


特性:いたずらごころ
持ち物:ロゼルのみ
テラスタイプ:ほのお
性格:しんちょう
実数値:201-140-105-×-119-80
努力値:244-0-156-0-108-0
技構成:ソウルクラッシュ/でんじは/ねこだまし/すてゼリフ

調整

HB:A200ウーラオス(連撃)の水テラスタルすいりゅうれんだを確定耐え
HD:C187ハバタクカミのフェアリーテラスタルこだわり眼鏡ムーンフォースをロゼルのみ込で確定耐え

構築の要です。とにかく相手の高速アタッカーに電磁波を巻き、捨てゼリフを巻き、ねこだましといった感じで、こちらのアタッカーをアクティブにサポートします。このような動きをする上で、ハバタクカミを前にソウルクラッシュや隣のポケモンへのねこだましなどの選択肢を取れるようになるロゼルのみは非常に相性の良いアイテムです。特にハバタクカミにソウルクラッシュを入れてしまえれば、後々ウーラオスの不意打ちで簡単に縛れたり、電磁波暗黒強打でフェアリーテラスタルごと倒せるようにできたりするので、積極的に押しています。
またこれは構築の欠陥でもあるのですが、ソウルクラッシュはテツノカイナへの貴重なダメージ源でもあるので、ヘビーボンバーで倒されないよう気を付けながら積極的に削りにいきたいです。このような経緯から、オーロンゲ自体もダメージ源として扱うために、ハバタクカミを意識したフェアリーへの耐性と鬼火(トドロクツキやテツノカイナと組んだマタドガスがよくしてくる)への耐性のある炎タイプをテラスタイプに設定しています。

オーガポン(井戸の面)


特性:ちょすい
持ち物:いどのめん
テラスタイプ:みず
性格:わんぱく
実数値:187-141-135-×-125-138
努力値:252-4-124-0-68-60
技構成:ツタこんぼう/ウッドホーン/このゆびとまれ/ニードルガード

調整

HB:A172オーガポンのランク+1ウッドハンマーを確定耐え
HD:C205イーユイの災いの玉下オーバーヒートを15/16で耐え
S:ランク-1最速テツノツツミ+1

ランドロスヒードランへの水技受けと、特殊アタッカー全般(特に暁ガチグマを意識)に強い枠です。この枠は以前はリーフストーム持ちのモロバレルを使用していましたが、オーガポンの台頭により攻撃を吸えない場面が増加し役割を遂行できなくなってしまったため、草タイプにも無視されない井戸オーガポンを採用しました。井戸オーガポンはウーラオスと近い素早さかつそれなりの高火力を出せるため、元々ウーラオスの素早さで戦いやすいように調整している本構築ではそのままサポート兼サブアタッカーとして綺麗に収まりました。またテラスタルをすれば、トリックルームや暁ガチグマの対策としても十分に機能できるため、補完としても相性の良いポケモンでした。
このような経緯から、一般的には物理耐久に振り切ってしまうことの多い井戸オーガポンですが、物理受けだけでなく汎用的に戦えるバランスの良い調整となりました。

課題

上で述べた内容もありますが、この構築の大きな課題としては、個体レベルのものが2点、コンセプトレベルのものが1点あると考えています。
個体レベルの課題は以下の2点です。
・テツノカイナへの打点および耐性不足
・フェアリータイプへの打点不足
1点目のテツノカイナへの打点不足は、現状デバフを与えてこちらの被害を抑えつつ、できる限りドレインパンチで回復されないように気を使いながら細かいダメージを蓄積していくことでなんとか処理しているような状態です。一応ウーラオスが毒テラスタルになったため、満タンから打ち合うと吸収と反動でギリギリ打ち勝てるようです。
2点目のフェアリーへの打点不足は、ヒードランの技変更や等倍で攻められるオーガポンの加入で解消しつつありますが、依然として突撃チョッキ持ちのヒードランやヒスイヌメルゴンのような高耐久の相手には大きな打点がなく厳しめです。

続いて、コンセプトレベルの課題としては、構築のオーロンゲ依存度が非常に高いことがあります。これの何が問題かというと、先制技の効かない相手がとても重くなってしまうのです。悪タイプはそのまま弱点であることもありそこまででもありませんが、最近増加傾向にあるリキキリンは非常に厳しい相手です。特にフェアリーテラスタルは本当に無理なので許してほしいです。また、ちょっとした急所や電磁波外しでのオーロンゲの行動回数の損失が起こると、そのまま致命傷になってしまうという点でも、構築の脆弱性がみられました。

おわりに

今回は、ポケモンパラレルアリーナに向けて煮込んでいた構築で、上記のような課題はあるものの十分にカバー可能な範囲でそれなりに自信のある中身ではあったので、何回もの予選に挑戦しながら1度も権利獲得まで漕ぎつけられなかったことに素直に落ち込んでいます。
WCS2024の予選はまた新しくポケモン解禁後になると思いますので、また年末から頑張っていこうと思います。
ガエンレヒレはもちろんですが、未来コバルオンくんも愉快そうな雰囲気をしていたので楽しみです。

特に成績も無いため記録代わりの簡潔な構成としましたが、詳細な内容について質問等ありましたらお気軽に連絡下さい。
それではまた、ベストウイッシュ!良い旅を!

評価アンケート

ポケモン徹底攻略さんの構築記事のように、読者による評価からフィードバックを得られたら良いなと考え試験的に導入してみました。
作成には下記のサイトを使用しました。アカウントだけ作れば投票デザインの作成から埋め込みの作成まで無料でできるようです。
www.easypolls.net