IFK_poke’s diary

アローラ地方の住人のポケモン日記

【ダブルバトル対戦考察】ヤバソチャについて

アローラ!ガーベラです。
本記事は、DLC碧の仮面にて新たに登場したヤバソチャを中心に、主要な味方回復能力を持つポケモンと回復そのものについての理解を深めるために言語化を試みたものになります。個人の感想100%の記事になりますので、気軽に読み流していただければと思います。

ヤバソチャ(キタカミ図鑑より)

ヤバソチャについて


ヤバソチャは、新特性おもてなしによって登場時に隣の味方ポケモンを1/4回復させることができる他、怒りの粉やトリックルームによるサポートのできるポケモンとなっています。このポケモンの強い点・弱い点を以下に挙げます。
○ 自分の行動を消費しない
○ 相手の行動より先に回復ができる
○ 多彩なサポート技を持つ
× 回復量が少ない
× 継続的な回復ができない
× 自分自身を回復できない(※一応命の雫を覚えるらしいが微妙なため考えない)

以上のうち、特に相手の行動より先に味方の回復をできることがおもてなしの最大の強みだと考えています。というのも、この指とまれ(怒りの粉)やねこだましを使用して自分のアタッカーの行動回数を稼ぎたいなどの場合にアタッカーは守るをしながら横のポケモンを交代させることがあると思いますが、これはそのターンに相手の自由な行動を許してしまう弱い行動です(守る読みをされるお祈りで守るをしないやんちゃプレイは極力したくありません)。そこで、ヤバソチャのおもてなしの回復によってアタッカーへの縛りを解除できれば、攻撃をしながらの交代ができるというわけです。また、そもそも守ることのできない対ウーラオス等でも有効で、具体的な例としては、少し削られてスカーフ水流連打で縛られてしまったハバタクカミを回復してウーラオスの攻撃を耐えつつ、返しのムーンフォースなりで倒す等の動きが可能になります。
しかしながら1回の回復量が1/4と少なく、上記のような動きをするためにはその1/4の回復で縛りを解除できる必要があるので、基本的に攻撃を受ければ1発で倒れるような高火力だが低耐久のポケモン(パオジアン等)に使用するには向かず、また高耐久だが低火力なポケモン(ディンルー等)に使用するは上述のような1ターンの攻撃で得られるアドバンテージが大きくないため、それならより耐久力や回復量の優れたクレセリアモロバレルに分があるように感じます。したがってこのポケモンは耐久振りウーラオスなどのような、1発では倒れない程度の耐久を持ちつつ、1発の攻撃で大きなアドバンテージを得られるようなポケモンと組ませるのが良いのではないかと考えています。例としてはウーラオス(どちらでも)+ヤバソチャ、ガチグマ(原種)+ヤバソチャ等の組み合わせは非常に強いと思います。


既存の味方回復能力をもつポケモン

本節ではヤバソチャ以外の味方回復能力をもつポケモンのうち、ゴリランダー(グラスフィールド)、モロバレル(花粉団子)、クレセリア(三日月の祈り)、チオンジェン(宿り木の種)の4体についても考えていきます。

ゴリランダー(グラスフィールド


○ 自分の行動を消費せず、また自分が場にいなくても回復する(自分以外の味方を最大2体同時に回復できる)
○ 長期戦になればなるほど回復量が増加する
○ ゴリランダー自身の攻撃力及び耐久力が高い
× 相手も回復してしまう
× 瞬間的な回復量が少ない

このポケモンは攻撃を耐えるためや要塞化するための回復というより、自分相手ともに耐久力を大幅に引き上げてくれるポケモンになります。お互いに同じ割合で回復するなら意味がないのではと感じるかもしれませんが、同じ割合の回復であってもその回復の価値が自分と相手で異なってくるので、有利に利用できることもあれば、相手にとって有利に利用されてしまうこともあります。グラスフィールドによる継続回復の価値は、主にチーム全体の耐久力が高さとサイクル戦を想定したチームになっているかどうかで違いが生じてくると思います。例えば、ねこだましや守る等でイチャイチャと削り合いをするなかで、同じ1/4の回復量でもパオジアンが回復するのとテツノカイナが回復するのとではどちらが強いかは言うまでもないでしょう。これは、パオジアンのようなそもそも1発で倒されるようなポケモンは回復しても確定数が変化せず、テツノカイナのような高耐久ポケモンはもともと2発だったものが3発に、3発だったものが4発にというように変化するためです。また、対戦が長期化すればするほど回復量が増えるため、ターンを稼ぐ手段の多いサイクル構築はその恩恵を受けやすいです。
このように、相手と自分で試合ペースが異なるチームでの対戦であれば、ペースの遅い側のチームにより有利な要素となります。しかしながら、お互いに高耐久なチーム構成などの場合、TODにもつれ込むレベルの泥試合になりやすかったり、相手が要塞化を狙うチーム(ヌメルゴンなど)などの場合ではむしろ自分が不利になってしまったりするので注意が必要です。


モロバレル(花粉団子)


○ 瞬間回復量が多い
○ キノコの胞子や怒りの粉によって放置されにくい
○ 再生力による自己回復ができる
× 素早さが低い

強いです。素早さが低く基本的にターンの最後に回復を行うため、回復の前に味方が倒れてしまったりすると虚無になりますが、味方のとんぼ返りの交代先を回復する等の動きもできます。強いです。
交代すればするほど自身の体力が回復するため、交代を有効に使える状況の多い、高耐久ポケモンによるサイクルの中でアタッカーの行動を稼いでいくような構築でより強力だと考えます。



クレセリア(三日月の祈り)


○ 自分も回復するため継続回復力が高い
○ なぜか守るを貫通して回復できる
○ なぜか状態異常も回復する
○ 多彩なサポート技を持つ
× クレセリア自身の攻撃力が低い
× 瞬間回復能力がやや低め(守る貫通回復で誤魔化すことはできる)

継続回復の鬼です。高耐久ポケモンの隣で三日月の祈りを連打しているだけで強いです。集中攻撃で無理やり倒そうとすればサイドチェンジで受けられます。バケモン。
サイドチェンジ以外で味方を守ることはできないので、継続回復を活かして居座りながら火力の出せる高耐久ポケモン(ガチグマ、テツノカイナ等)と組むと良いです。


チオンジェン(宿り木の種)


○ 相手に継続ダメージを与えることができる
○ 自分が場にいなくても回復する
× 回復量が相手依存
× 相手に交代されると回復できない
× 命中率が低い

宿り木の種は、使用できるポケモンが環境で強いポケモンが少ないこと(テッカグヤカプ・ブルルがいると嬉しい)、近年の試合ペースが速い傾向にあることからあまり使う頻度が高くはありませんが、個人的にはかなり好きな回復技です。この技が他の回復技と明らかに異なるのは、相手にダメージを与えながら回復するという点であり、継続的に相手のリソースを吸い続けることができます。また、回復は技の使用者の位置に任意のポケモンを置けば自分以外のポケモンを回復することができるというのも特徴的です(サイドチェンジを使用するとより自由な盤面で任意のポケモンの回復ができます)。しかしながら、上記のダメージと回復による自分相手双方のHP管理と戦略立てを正確に行わなければならなかったり、相手の交代を誘う用途での使用もあったりと、無駄なく使用するためにはあまりにも扱いの難しい技です。


おわり

ここまでの内容で、意見等ありましたらリプ欄にでも書き込んで頂けるとありがたいです。かなり適当な部分があるので、それは違くない?などでも全然OKです。構築での回復役選びの参考にでもなれば良いなと思います。
よくわからん記事だったと思いますが、最後までお付き合いいただきありがとうございました。それでは、ベストウイッシュ!良い旅を。